【芥川賞】諏訪哲史さん
【芥川賞】諏訪哲史さん
第137回芥川賞(日本文学振興会主催)の選考委員会が東京・築地の新喜楽(料亭)で開かれた。
芥川賞は「アサッテの人」(「群像」6月号)で諏訪哲史さん(37才)が選ばれた。
この「アテッサの人」は第50回群像新人文学賞に選ばれた作品だそうです。
選考委員の小川洋子さん曰く、「圧倒的な得点を獲得して、非常にすんなり決定した。言葉の無意味な響きと、おじさんの関係に集約されるユニークで独特な小説。理由や分析を求めず、おじさんの存在感が体温をもって伝わってくる」との事。
ユーモアと哀感にあふれた小説だそうだ。
諏訪哲史さんには正賞の時計と副賞の100万円が8月22日、東京・丸の内の東京会館の贈呈式にて贈られるそうです。
■諏訪哲史さんプロフィール
諏訪哲史(すわ・てつし)
・1969年生まれの37才
・愛知県名古屋市出身
・國學院大學文学部哲学科卒業
・ヨーロッパの異端の文化や裏面史に関する広汎な知識、幻想文学、神秘学で知られる種村季弘を師事する
■芥川賞とは
芥川龍之介賞(あくたがわりゅうのすけしょう)は、純文学の新人に与えられる文学賞。
通称は芥川賞。日本文学振興会によって選考、授賞される。
大正時代を代表する小説家の一人芥川龍之介の業績を記念して、友人であった菊池寛が1935年に直木賞とともに創設し、以降年2回発表される。第二次世界大戦中の1945年から一時中断したが1949年に復活した。受賞は選考委員の合議によって決定される。受賞者には正賞として懐中時計、副賞として100万円(2006年現在)が授与され、受賞作は『文藝春秋』に掲載される。
2007年現在の選考委員は池澤夏樹、石原慎太郎、小川洋子、川上弘美、黒井千次、高樹のぶ子、宮本輝、村上龍、山田詠美の9名。選考会は、料亭・新喜楽の1階で行われる(直木賞選考会は2階)。
ここ最近は、受賞作品について、直木賞などと比べて、過去の作品と比較してもやや毀誉褒貶が多いものが続き、賞そのものも出版界の話題造りの為の賞に成り下がっているなどと批判され、賞の権威低下がマスコミなどでは囁かれ、商業主義の噂も囁かれている。しかし、それでも出版界・文芸界にとってなくてはならない重要な賞の一つであり、受賞した作家がこれからの文芸界を支える存在として大きく期待される事になんら変わりはない。
■最近10年間の芥川賞受賞作
第119回(1998年上半期) - 花村萬月 「ゲルマニウムの夜」、藤沢周 「ブエノスアイレス午前零時」
第120回(1998年下半期) - 平野啓一郎 「日蝕」
第121回(1999年上半期) - 該当作品なし
第122回(1999年下半期) - 玄月 「蔭の棲みか」、藤野千夜 「夏の約束」
第123回(2000年上半期) - 町田康 「きれぎれ」、松浦寿輝 「花腐し」
第124回(2000年下半期) - 青来有一 「聖水」、堀江敏幸 「熊の敷石」
第125回(2001年上半期) - 玄侑宗久 「中陰の花」
第126回(2001年下半期) - 長嶋有 「猛スピードで母は」
第127回(2002年上半期) - 吉田修一 「パーク・ライフ」
第128回(2002年下半期) - 大道珠貴 「しょっぱいドライブ」
第129回(2003年上半期) - 吉村萬壱 「ハリガネムシ」
第130回(2003年下半期) - 金原ひとみ 「蛇にピアス」、綿矢りさ 「蹴りたい背中」
第131回(2004年上半期) - モブ・ノリオ 「介護入門」
第132回(2004年下半期) - 阿部和重 「グランド・フィナーレ」
第133回(2005年上半期) - 中村文則 「土の中の子供」
第134回(2005年下半期) - 絲山秋子 「沖で待つ」
第135回(2006年上半期) - 伊藤たかみ 「八月の路上に捨てる」
第136回(2006年下半期) - 青山七恵 「ひとり日和」
第137回(2007年上半期) - 諏訪哲史 「アサッテの人」
