中華航空機事故【那覇空港】
中華航空機事故【那覇空港】

[中華航空機炎上]乗客ら「危機一髪」の脱出劇 那覇空港
那覇空港の駐機場で20日、台北発那覇行き中華航空120便(乗客乗員165人、B737―800型機)が爆発し炎上した事故で、乗員・乗客165人は直前に機外に脱出し、奇跡的に一人の死者も出なかった。乗客らの証言からは「危機一髪の脱出」だったことがうかがえ、機内がパニックに陥るなどして誘導に手間取れば、大惨事になっていた可能性もある。着陸して乗客が降りる準備に入っていたことに加え、航空機の非常用脱出口の基準を定めた国際ルールの「90秒ルール」が有効に機能したとみられる。
台北市内で美容室を営む松田裕子さん(34)は、友人と沖縄に遊びに来て巻き込まれた。着陸して荷物を降ろした後、ものが燃えるにおいがして窓の外に煙が見えた。乗員からの説明は聞こえなかったという。
機体前部の脱出用シューターで脱出し、ターミナルに走った。「その間1分くらいだと思うが、その間に爆発音が2回聞こえた」と松田さん。
香港在住の会社員、渡辺修帆(しゅほ)さん(28)は妻(27)と2人、台湾経由で妻の実家がある那覇市に帰省する途中だった。着陸後、荷物を取って通路に並んでいた時、右後ろに座っていた台湾人女性が「煙が出ている」と声を上げた。「窓の外の煙は見る間に大きくなって、20~30秒後に炎に変わった。左もオレンジ色の炎になり、両窓とも炎に包まれた」
「早く降りろ」。渡辺さんが声を上げ、前のドアが開いてシューターが出た。女性客室乗務員が「飛び降りて」と指示、乗客が順番に降りていった。20~30メートルほど離れて振り返ると、すでに機体は炎に包まれていた。
渡辺さんは「間一髪だった。両サイドの窓が炎に包まれたときは、死ぬときはこんな感じになるのかと思った」と青ざめた表情で話した。
また、那覇空港の国際ターミナルビルに入居しているヘリコプター運航会社の執行役員、辻本博史さん(41)は、約100メートル離れた駐機場で、航空機から煙が上がり、シューターから乗客が次々に避難してターミナルへ向かうのが見えた。
乗客の避難が終わったころ、機内に残っていた機長が窓から飛び降りて脱出。ほぼ同時に大きな爆発音がして機体左から炎が上がったという。辻本さんは「機長の脱出は危機一髪だったように見えた」と話した。
◇ ◇
90秒ルールは米国連邦航空局が制定したもので、国土交通省などによると、機内の全非常用脱出口の半数以内を使って90秒以内に、乗員・乗客全員が脱出できるような機体の設計を航空機メーカーに求めているもの。欧州各国や日本も準じたルールを取り入れている。
半数以内としているのは、火災などで、全脱出口が使用できないことがあると想定されるため。航空機メーカーは新型機を製造する際、試験を受けて90秒ルールが確保されていることの証明を義務づけられている。
今回の中華航空機は脱出口が計8カ所(機体前部の左右各1カ所、機体後部の左右各1カ所、主翼付近の左右2カ所ずつ)あり、機体前と後部の4カ所が使用された。
国交省の事故対策本部は「中華航空からは90秒以内に避難が完了したとの報告を受けているが、詳細は確認中。全体として避難はスムーズだったが、パイロットが操縦席から脱出したとの情報もあり、今後への課題も残した」としている。【江畑佳明、三森輝久、井本義親】(毎日新聞より引用)
■中華航空(チャイナエアライン)
チャイナエアライン(China Airlines)は、中華民国の航空会社。現地名中華航空公司(略して「華航」とも呼ばれる)。
中華航空(チャイナエアライン)
◇設立 1959年
◇ハブ空港 台湾桃園国際空港
◇会員ラウンジ Dynasty Lounge
◇同盟 非加盟
◇保有機材数 66機
◇目的地 47都市
◇親会社 China Airlines Ltd.
◇本拠地 中華民国台北市
◇機内食
医食同源のもとにメニューが考案されている。中華料理のメニューは評判も良い。ファーストクラス、ダイナスティクラス(ビジネスクラス)の場合、事前に機内食を予約できる。
◇ダイナスティ・フライヤー
マイレージサービスである。マンダリン航空、デルタ航空、ノースウエスト航空、中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空と提携している。
■那覇空港と国際線
◇那覇空港
那覇空港(なはくうこう Naha Airport)は、沖縄県那覇市にある空港。 国土交通大臣が設置する第二種空港であり、沖縄地域のハブ空港である。
◇那覇空港の国際線
航空会社名が2社以上の場合、最前の航空会社の機材・乗務員で運航する共同運航便
・チャイナエアライン (CAL)
台北・台湾桃園国際空港
・アシアナ航空 (AAR)・全日本空輸 (ANA)
ソウル・仁川国際空港
・中国東方航空 (CES)
上海浦東国際空港
