【フジサンケイクラシック】石川遼15位フィニッシュ
【フジサンケイクラシック】石川遼15位フィニッシュ
フジサンケイクラシック最終日、注目の石川遼君は最後まで責めのゴルフを貫いた。結果は15位ながらもアマの中ではトップ。出入りの激しいゴルフでスコアを1つ落としたものの並みいるトッププロの中で責めのゴルフを貫き見事フィニッシュ。プロ顔負けの豪快なドライバーショットは健在だった。この大舞台で大いに観客を沸かせた。
本当にプロ以上にプロだと思った。石川遼君には見ているものを惹きつける魅力がある。今後の石川遼君のゴルフが益々楽しみだ。
■石川遼画像
■【フジサンケイクラシック】石川遼関連記事
【フジサンケイC】遼クン、アマ史上最高15位!実力証明だ!
フジサンケイクラシック最終日(2日、山梨・富士桜CC、7427ヤード、パー71)54ホールに短縮となり、サスペンデッドの最終ラウンドの残りが行われた。2番から再開した石川遼(15)=東京・杉並学院高1年=は3バーディー、5ボギーの73で、優勝した谷原秀人(28)に9打差の通算1オーバーで15位で終えた。“ハニカミ王子”は、ツアー史上最年少優勝を飾った「マンシングウェアKSBカップ」以来、2勝目のかかったプロトーナメントでギャラリーを沸かせ、「ロゥアマ」を獲得し、実力を証明した。
鈴なりのギャラリーから、割れんばかりの拍手が最終18番グリーンに向かう遼クンに送られた。通算1オーバーで15位フィニッシュ。最後まで光を放ち続け、満足感に浸っていた。
「マンシングの優勝はフロック。今回は自分の実力を出せた4日間でした。今はすごく自分を褒めたいです」
首位に3打差で2番から再開した最終日。優勝を意識して臨んだ遼クンは、いきなりプレッシャーに襲われた。2メートルのバーディーパットがカップに蹴られてパー。
「体が硬くて手が思うように動かなかった。あのパットは久々に手が震えました」
無名のアマチュアとしてツアー史上最年少優勝を飾った「マンシングウェアKSBカップ」とは状況が違う。夕方のテレビのニュースで自分のプレーが連日映し出されるのを見て、身を固くした。
「初日からあれだけ注目され、ニュースにも出ていた。マンシングとは違う環境の中で頑張れたのは自信になります」
連日の幸運が、揺らぐ心を前向きにさせた。14番で、右に大きく曲げた第1打が木に当たってラフに戻ってくると同組の井上忠久、野上貴夫から「やっぱりスターのボールは違うな」と声をかけられた。
「何で跳ね返ってくるんだろうって、神様がもっと試練を与えてくれてもいいんじゃないかと思いました」
運に乗って、狙っていたパー5の15、17番で予定通りのバーディー奪取。苦境に耐えての15位に、「納得の域をこえています。92点です、マイナス8点は寄せワンできなかったことです」と笑った。
マンシングで得た自信は、今回で確信に変わった。出場を決めている10月の日本オープン、11月の三井住友VISA太平洋マスターズ以外にもツアーに出場することを視野に入れ、「もっともっと、プロの試合に出てみたいですね」といった。
試金石の一戦で計り知れない収穫を得た。遼クンは高校生活初の夏休みを最高の形で締めくくり、実りの秋にさらに飛翔を遂げる。
(片倉尚文)
★勝負服は赤
遼クンは最終日、赤のシャツを着て臨んだ。左胸にことしの「全米オープン」のロゴが刺繍されたナイキ社製のシャツで、最終日は必ず赤を着るタイガー・ウッズを意識したコーディネートだった。遼クンは大会前に、大会期間中のファッションを決めてから臨む。2日目に迷彩柄のパンツを着用したように、モニターとして提供されるゴルフメーカーからのものだけではなく、自分が選んだタウンファッションも積極的にとり入れている。
★母・由紀子さん「大満足」
両親も、遼クンの健闘をたたえた。これまで「もともと手のかからない子で、年下の妹、弟がいるので長男の自覚があるんでしょうね」といっていた母の由紀子さん(39)は「予選を通過しただけでもすごいことなのに、大満足です」と感激の表情。コーチも兼ねる父の勝美さん(50)は「こういうすばらしい舞台で、多くのギャラリーの前でトッププロと戦うのが遼の夢でした。その夢を実現させて、これからどれくらい(ツアーに)出たいというか、ちょっと怖いですね」とほほ笑んでいた。
■今後の予定は
3日に、杉並学院高に登校し、夕方にギネス世界記録(男子ゴルフツアー世界最年少優勝)の認定授与式に出席。その後は「埼玉県アマ」(10~11日)と「ポロゴルフジャパンジュニアクラシック」(15~16日)と、アマの2大会に出場する。
【遼トーク】
――振り返ると
「まぐれでこの結果ではなく、自分の実力で出した結果だと思います。ついているショットもあったけど、苦しんだ場面もあった。すべて思い通りにいったわけではないのに、この順位(15位)は納得の域を超えています。練習ラウンドの時から(優勝した)マンシングとは全く違う状況で、注目された中で頑張れた。自分をすごく褒めたいし、ギャラリーの声援が相当、力になりました。こういう結果が出たので自信にしたいです」
――点数をつけると
「92点です。マイナス8点は、寄せワンできなかったこと。予選では小技が冴えましたが、きょうはインパクトで体が硬くなり、アプローチの距離感が合わなかった。奥からのアプローチが多くて、その中で、速いのはわかってたんですけど、なかなかボールとクラブと体がグリーンの速さをわかってくれてない感じで…。頭でわかっていてもやっぱり強く打ってしまいました。こういう大きな舞台を多く経験しないと、なかなか合わない。自分の弱点です」
――パットも4度カップに蹴られた
「最初の2番のバーディーパット(2メートル)の時は久々に手が震えました。カップに蹴られたのはすべてミスパット。ちょっとずつストロークがぶれてきていたからです。自分では修正できなかった。6番で60センチのバーディーパットを外した時はさすがに落ち込みました。4日間、ストロークがぶれることなく戦いたかったです」
――アマチュアの試合より、プロツアーの方が輝いて見えるが
「そういうことはあってはならないことですが、アマの試合では緊張感が足りないのかもしれません。今回は、214ストロークすべて緊張感を持ってプレーできた。アマの試合でもモチベーションを高めないといけないと思います」
――これからもツアーに数多く出場したいか
「もっともっと出てみたいです。将来は勝つことが楽しいと思える選手になりたいです」
――(プレー中)顔を覆うようなしぐさが
「あれは周りが見えないようにして集中するようにしたのですけど、集中力はなかなか出なかったですね」
――木に当たるなどラッキーもありました
「(同組の)井上さんや野上さんから“やっぱりスターのボールは違うな”といわれ、スターじゃないんですが、何で跳ね返ってくるんだろう-って、神様が試練与えてくれてもいいんじゃないかと思いました」
――4000人以上が集まりました
「すごいですね。ロングホール1ホール全部というところもありましたし。すごい幸せです」
――ファンにひとこと
「注目された中で、何とか2日目まで楽しませてあげられたかなって風に思うので、最終日も見て下さった方に感謝したいです。こういう舞台で将来戦っていきたいので、うれしいです。ギャラリーのみなさんのおかげでがんばれました。ありがとうございました」
★選手会長・深堀圭一郎も興奮「いつもと違う盛り上がり方」…遼クンウォッチ
この日、遼クンと同組で回った、野上貴夫と井上忠久も「素直でいい子。15歳とは思えない受け答え。オーラもある。楽しませてもらったよ」と絶賛。2日目まで遼クンと同組だった選手会長・深堀圭一郎は「遼クンが出て、いつもと違う盛り上がり方があった。ぼく自身も楽しんだし、他の選手も刺激になったと思う。“プロになった時に、いいゴルフ界にしとくからと伝えたよ”」と期待を寄せた。
★JGTO島田会長「出場枠拡大を」
日本ゴルフツアー機構(JGTO)の島田幸作会長(63)は2日、山梨・富士桜CCで、アマチュア選手のツアー出場規定を見直す考えを示した。現行の規定では、ツアーで5位以内になったプロには次戦の出場が認められているが、アマチュアには適用されていない。
「そういうことを含めて、アマチュアの出場枠拡大を考えてもいいと考えています」と同会長。石川遼の出場2試合連続の好成績が、アマチュアへの門戸を広げるきっかけとなりそうだ。
(サンスポより引用)

